もう迷わない!失敗しないフライパンの選び方。素材の特徴やお手入れ方法についても解説!


ホームセンターへフライパンを買いに行くとき、あまりにも種類が多すぎて、どれを選んだらいいか分からず、結果、自分の生活スタイルに合わないフライパンを選んでしまい、使いづらい、または焦げ付いて使い物にならなくなってしまった…

そんな経験がある方が多いのではないでしょうか?
そんな皆様のために、今回は、失敗しないフライパンの選び方とフライパンの種類に合わせた使用方法を詳しくご説明します。

この特集を最後まで読んでいただければ、フライパンを購入する際の選び方のポイントと、フライパンを長持ちさせる使用方法が理解できますので、購入前も購入後もお役に立つ内容になっています!


目次
フライパンの材質を知ろう
  -1.鉄フライパン
  -2.アルミフライパン
  -3.ステンレスフライパン
  -4.表面加工フライパン
   フッ素樹脂加工(テフロン加工)
   マーブル・ダイヤモンド加工
   セラミック加工
■サイズ・形状の選び方
■まとめ

■フライパンの材質を知ろう

初めに知っていただきたいのは、「これさえあれば、何でも美味しく作れる!」といった決定的なフライパンはありません。

なぜなら、フライパンの材質によって熱伝導率(熱の伝わり方)や蓄熱性(熱をため込む力)が変わるので、必然的に調理方法も変わってきます。材質によって向き不向きの料理がありますので、まずはフライパンの材質を知りましょう!

1.鉄フライパン
【おすすめ料理】ステーキ、チャーハン、餃子、野菜炒め

メリット
〇熱効率が良く、保温性が高い
〇強い火力で調理できるので、短時間で料理が出来る
〇丈夫なので、しっかりお手入れすれば一生もの
〇タワシでゴシゴシ洗えて洗剤いらず

デメリット
●使い始めは「から焼き&油ならし」が必要
●フライパンに油が馴染んでくるまでは、焦げ付きやすい
●サイズによっては重たくなるので、腕が疲れる
●水分が残った状態で収納すると錆び付きやすい

中華やフレンチのプロの料理人も、高温で仕上げる料理に使っているのが鉄フライパンです。鉄フライパンは、『育てるフライパン』とも言われています。使っていくうちに手に馴染み、油もフライパンに馴染んで焦げ付きにくくなります。
使えば使うほど調理しやすくなるので、一生手放せない自分だけのフライパンに育っていきます。

新品の鉄フライパンは、錆び止め塗装がついているので、使用前に“から焼き”をして錆び止め塗装を落とす必要があります。また、焦げ付きを抑えるために使用前後に“油ならし”が必要です。

お手入れ方法は、洗剤で洗うと馴染ませた油が取れてしまうので、基本的には水洗いのみです。洗った後は、錆び防止のためにしっかり水分を取ってから収納します。
毎回このお手入れが面倒という方は、窒化加工フライパンがおすすめです。窒化加工が施されていると、錆び付きにくく焦げ付きにくいので、これらの手間が不要となります。軽く水気を取って収納するだけです。


2.アルミフライパン
【おすすめ料理】パスタ、リゾット、アクアパッツァ

メリット
〇とても軽い
〇熱伝導が良いので、火加減が調整しやすい
〇ソースなどの色が見えやすい
〇タワシでゴシゴシと洗える
〇比較的リーズナブル

デメリット
●高温に弱い
●蓄熱性が弱い(熱しやすく冷めやすい)
●油が馴染みにくいので、くっつきやすい(コーティングなしの場合)
●酸、アルカリには弱い


イタリア料理店で、パスタを炒めるときによく使われるのが、アルミフライパンです。
最大の特徴は軽さです。熱伝導が良く火加減が調整しやすいので、料理慣れしている人には最適です。パスタやリゾットのような水分が多い料理に向いています。材質がシルバーなのでソースの色変化が見えやすいです。
高温に弱く、油の馴染みが良いと言えないので食材がくっつきやすく、ステーキやソテーといった「焼く・炒める」料理には不向きです。

お手入れ方法は、焦げ付いた場合でも丈夫なので、タワシでゴシゴシと洗えます。錆びも付かないのでお手入れも簡単です。

    3.ステンレスフライパン
    【おすすめ料理】 ステーキ、オムレツ、ホットケーキ、炒め物

    メリット
    〇丈夫で錆びにくく、長く使っていける
    〇熱すると冷めづらいので余熱での調理が可能
    〇汚れを落としやすいので後片付けが簡単
    〇ソースなどの色が見やすい

    デメリット
    ●焦げ付きやすく食材がひっつきやすい
    ●サイズによっては重たくなるので、腕が疲れる
    ●熱伝導が悪いので、フライパンが温まるまで時間がかかる

    ステンレスは、丈夫で錆びにくいので、長く愛用できるフライパンです。高温での焼き物調理がおすすめです。また、蓄熱性が高く一度温度が上がると冷めにくいので、予熱を利用した調理もおすすめです。

    デメリットとして、焦げ付きやすく食材がひっつきやすいですが、コツを掴めば問題ありません。コツは、調理前に弱火~中火で加熱して、全体に油を染み込ませます。この作業を行えば食材がひっつきにくくなります。
    焦げ付いても、水を入れしばらく放置して洗えば簡単に落せますのでお手入れも簡単です。


    4.表面加工フライパン
    【おすすめ料理】基本的には、万能なのでどのような料理にも適しています。
    ただ調理の仕方で、劣化を早めてしまうのでデメリットをご参照ください。 

    メリット
    〇焦げにくく、こびりつきにくい
    〇焦げ付かないので洗うのがラク
    〇比較的リーズナブル
    〇油をほとんど使わなくてよいのでヘルシー

    デメリット
    ●高温で熱すると加工が剥がれる
    ●空焚きと急激な冷却はNG
    ●耐久年数が短い
    ●金属のヘラは避けた方が良い

    代表的な表面加工フライパンの特徴を解説します。

    ☆フッ素樹脂加工(テフロン加工)

    お手入れが非常に簡単で、材質はアルミ合金を加工したものが多いです。ただ、フッ素加工は数年で剝がれてしまうので、定期的な買い替えが必要となります。
    フッ素樹脂は、表面温度260度以上で劣化が始まるので強火料理には向いていません。

    ☆マーブル・ダイヤモンド加工

    フッ素樹脂に大理石(マーブル)の粒子を混ぜてコーティングしたものを「マーブルコート」、人口ダイヤモンドの粒子を混ぜてコーティングしたものを「ダイヤモンドコート」と呼びます。固い大理石やダイヤモンドの粉を混ぜてコーティングすることで、通常のフッ素加工フライパンより、摩耗に強く、コーティングが剥がれにくいのが特徴です。

    ☆セラミック加工

    「硬さ」と「耐熱性」が特徴です。セラミックは非常に硬く、摩耗にも強いので丈夫で長持ちします。「ひっつきにくさ」も魅力の一つです。
    ただ、正しく使わないと、食材がひっついてしまい、フライパンの劣化も早めてしまいます。セラミックフライパンを使っていく上での注意点は、「火加減」と「油をひいて使用する」事です。

      ■サイズ・形状の選び方



      最後にフライパンのサイズ、形状についても知っておきましょう。
      何を料理するのか、何人分の料理を作るのかでフライパンのサイズ、形状の選び方が変わってくるので重要です。

      ☆サイズ
      一般的に小さいもので16cmからあり、最大で34cm程度まであります。

      20cm程度のサイズの場合、目玉焼き+ウィンナー(1人分)のような簡単に作れる朝食メニューでの使用がおすすめです。野菜炒めや焼きそばのような食材が多くなるメニュー(2~3人分)は、26cm以上のフライパンを使うと食材をムラなく加熱することができます。

      簡単なメニュー用の20cmと、食材の多いメニュー用の26cm、2つのサイズを持っておくとあらゆる料理が可能となります。もし1本だけ購入するのであれば、26cmのフライパンがおすすめです。

      ☆形状
      〇浅型タイプ。
      底面積が広いので一度に多くの量を作りたいときに便利です。食材が重なりにくいので、餃子、ハンバーグ、お好み焼きやホットケーキなどの液体のタネを焼くのにもおすすめです!

      〇深型タイプ
      深さがあるのでチャーハンなどのパラパラしたものを炒めても、食材が飛び散りにくいです。炒める以外にも「煮る」「揚げる」料理にも使えるので、料理の幅が広がります。

      ■デモカウおすすめフライパン


      ■まとめ

      フライパンの材質によって調理方法、お手入れ方法、向き不向きの料理がある事を理解していただけたと思います。

      上記を踏まえ、ご予算に見合ったものを選べば、必ず失敗しないフライパン選びが出来ると思います。最適なフライパンを選び、料理ライフを楽しんでください!